ニッポンの洋食新発見。
第一回テーマ とんかつ
老舗の洋食屋さん〜ぽん多 本家〜  
   
「ぽん多 本家」のカツレツ
東京上野。このあたりは何故か「とんかつ屋」さんが多い。中でも老舗なのが創業明治38年の「ぽん多 本家」である。

宮内庁大膳寮で西洋料理を担当していた「ぽん多」創業者の島田信二郎さんが、ウインナーシュニッツェル(ウィーン風子牛のカツレツ)をヒントに、天ぷらの要領で揚げたポークカツレツを考案。これが現在の「とんかつ」である。「たくさんの油で厚い豚肉をいかに上手に揚げるか」が創業者の島田信二郎さんのテーマだったとか。その産みの苦しみがあったからこそ、「とんかつ」というニッポンの国民食は生まれたのである。

「先代の味を守り続けたい」と話されるのは4代目のご主人、島田良彦(しまだ・よしひこ)さん。低温で揚げた白っぽい「カツレツ」はぽん多の人気メニューで、これを楽しみに通う常連客も多い。島田さんに「どうぞ召し上がってみてください」とすすめられ、まずは肉の断面を覗いてみる。とにかく分厚い、そして柔らかい。まず、何もつけずに一切れ口に運んでみる。その瞬間の何とも言えない甘味のある香り。肉のうまみと衣の香ばしさがひとつになって口の中を走り回る。次はお塩で、そしてソースでと徐々に食べ方を変えていくのがぽん多の「カツレツ」の正しい食べ方!おいしい!という声が聞こえたのか、聞こえなかったのか。島田さんの「おいしいでしょ?」という声に大きくうなずいた。「うちはとんかつ屋だと思われているかも知れませんが、洋食屋なんです。創業当時からごはんにあう洋食を目指していました」と島田さん。確かにメニューにはタンシチューやビーフシチュー等も並んでいる。「カツレツ」のおいしさを確認すると、次は他のメニューも!と思ってしまうのは私だけではないだろう。
ぽん多さんのカツレツができるまで
豚ロース肉の芯の部分を使用 薄くなるまでたたく 卵をつけてパン粉をつける まんべんなくパン粉をつける
豚ロース肉の芯の部分を使用   薄くなるまでたたく        
厚く形を整える 油の中へ 低温の中で油を切るテクニックがすごい さっくり出来上がり!
厚く形を整える       低温の中で油を切るテクニックがすごい    

 
「ぽん多 本家」ご主人島田良彦さん。 「ぽん多 本家」 「ぽん多 本家」店内
ぽん多 本家
 東京都台東区上野3-23-3
 TEL:03-3831-2351
 営業時間 :11:00〜14:00、16:30〜20:00
 定休日:月曜
 JR山手線御徒町駅南口から徒歩3分
   
第一回 とんかつ
第二回 ハンバーグ
第三回 オムレツ
第四回シチュー
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