とんかつの付け合わせと言えばキャベツ。肉に絡まるシャキシャキとした歯ごたえ、適度な甘み。キャベツがあってこそ、とんかつがおいしく感じるのではないかと思えるベストなパートナーだ。
ところでこの法則はいつ頃決まったのだろうか。いくつかの文献によると、どうやら、とんかつが生まれた明治時代に遡るらしい。それまでは「とんかつ」(当時はポークカツレツ)に温野菜を添えていた洋食店がキャベツを添えたところ、これがたいそうおいしかった…。という話が残っている。「とんかつの動物性タンパク質をキャベツの植物性タンパク質が消してくれるんですね。しかも油分独特の後味もさっぱりさせてくれる。それがベストマッチなパートナーの由縁じゃないでしょうか?」と話されるのは「野菜のことならお任せ!」の東京青果株式会社 開発部長 事業企画推進室長 日向弘吉さん。
キャベツは大きく分けて2種類あり、「冬キャベツ(寒ダマ)」と呼ばれる身がかたいものと「春キャベツ(新キャベツ)」と呼ばれる身が柔らかくてみずみずしいものがある。通常とんかつに添えられるのは前者の「冬キャベツ」である。「冬キャベツ」の特徴である歯ごたえ(食感)、さっぱり感、歯切れの良さがとんかつにピッタリなのである。
歯ごたえが少なく、千切りにするとペシャッとしてしまう「春キャベツ」は不向きなようだが、あの鮮やかな緑色は食欲をそそってくれる。気の利いたとんかつ屋さんは両者をブレンドして使っているらしい。
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